フードバンクTAMA第2回シンポジウムを開催

 

フードバンクTAMA第2回シンポジウムを開催しました!

悪天候の中、約40名の方にご参加いただきました。”有意義なシンポジウム”とのご評価をいただきました。フードバンクの草分けの存在であるフードバンク山梨の米山惠子理事長様によるご講演は、子どもの貧困の現状と問題点やフードバンク山梨の極めて有意義な取り組みである「子どもプロジェクト」等について、ご自身のこれまでの体験を踏まえわかりやすくご説明いただきました。また、NPO法人キャリアアシスタント代表の佐々木健太様の報告は、教育格差のある子供に対しての教育支援をテーマとしての報告がありました。自立援助ホームトリノス代表の渡辺剛史様の報告につきましては、自立援助ホームとは何かを学ぶ機会となりました。その後の質疑応答においても活発な質問が寄せられ、参加された皆さまにとっても実り多い会合になったのではないかと思われます。アンケートを取らさせていただきましたが、賛同する声が多数をしめました。なお、今回のシンポジウムにおきましては、日野市社会福祉協議会の宮崎様はじめスタッフの皆さまの支援によるところが大きく、感謝申し上げます。

<内容>

司会挨拶 安達富夫(フードバンクTAMA理事)
■挨拶
・芝田事務局長(フードバンクTAMA事務局長)
・松本茂夫氏(日野市社会福祉協議会事務局長)
■講演
・米山惠子氏(NPO法人フードバンク山梨理事長)
■報告
 ① 佐々木健太氏(NPO法人キャリアアシスタント代表)
 ② 渡辺剛史 氏(自立支援ホームトリノス代表)
 ③ 宮崎雅也 氏(日野市ボランティアセンター)
■質疑応答
・閉会の辞:神山治之(フードバンクTAMA理事長)

<挨拶・講演・報告の要旨>

① 芝田晴一朗(フードバンクTAMA事務局長)の挨拶

フードバンクTAMAは2年目に突入し、様々な食品企業様や個人の方々から食品をご提供いただき、また、寄付金をいただくなど、熱い支援に支えられて活動を展開しております。支援先である児童養護施設や子ども食堂も日野市・八王子市・立川市・昭島市などで約40近い施設に食品を提供できるようになりました。今後も皆様のご協力をいただきながら、活動を展開していきたいと考えております。引き続きのご支援をなにとぞよろしくお願いいたします。

② 松本茂夫氏(日野市社会福祉協議会事務局長)

フードバンクTAMA様とは、2017年1月に協定を結び、主に食糧支援の提供先のご紹介の役目を担っております。フードバンクTAMA様は、夏休みの子供支援プロジェクトや、町田ゼルビアのサッカー場でのフードドライブの推進等、2年目の活動の場を広げていらっしゃること、誠に素晴らしいことと思います。当福祉協議会としても、7月から子供の学習支援や居場所の提供、継続的な取組みを始めたところです。今後とも、フードバンクTAMA様と手を携えて、協力して行きたいと思います。

③ 米山惠子氏(NPO法人フードバンク山梨理事長)の講演 [PDF]

(最初に、貧困家庭へのフードバンク山梨の支援活動の報道ニュース映像の紹介)
見た目ではわからない貧困があることや、生活保護を受けられない多くの人がいることに気が付いたことからフードバンク山梨の活動が始まりました。日本は「平等社会」と思われがちですが、実際には、多くの子供が貧困に陥っていることを知って頂ければと思います。親が貧困について学校に相談することは少なく、そのような家庭を支援するべく、当フードバンク山梨では、食糧支援のみでは無く、学習支援も行う活動を行っています。全国フードバンク推進協議会には、現在21団体が参加されていますが、それぞれのフードバンク活動が定着するまでに数年はかかります。フードバンクTAMA様に於かれても、今後とも活動を継続し、益々のご活躍を祈っております。最後に、支援を受けた利用者からの声の紹介し、皆様には、「賛同から参加へ」ご協力をお願い致します。

④ 佐々木健太氏(NPO法人キャリアアシスタント代表)の報告  [PDF]

低所得の一人親世帯では、子供の進学率が低く、それがその子の将来に影を落とし、負の連鎖を生んでいます。当団体は、「教育格差のある子供に対しての教育支援」を活動目的とし、「全ての人が多様な選択肢を持てる社会」を目指しています。更に価値の高い教育支援を提供し、生徒数を増やし、ボランティア自身も成長して行けるようにしたいと考えています。この場を借りて、運営業務や先生として参加してい頂けるボランティアへのご協力をお願い致します。

⑤ 渡辺剛史氏(自立支援ホームトリノス代表)の報告 

フードバンクTAMA様からは、現在も3日に一度ほど支援を頂いており、この場を借りてお礼申し上げます。当ホームは、若者が就労自立して生活できるようにサポートをする施設です。不適切な養育環境で育った青少年に対して「安心して失敗できる」環境を整え、自信を持って社会に巣立っていけるよう支援をしています。まだまだ、関心を持って頂けることが少なく、低予算で職員の成り手も少なく、年に10ホームほどがオープンしても、3年維持できるのはその半数ほどとなっています。しかしながら、このようなホームを必要とする子供がいるという現実を知った以上、多くの方々からの支援を得ながら、このホームを続けて行きたいと思います。

⑥ 宮崎雅也氏(日野市ボランティアセンター)の報告


当センターは、地域の課題を見つけて、それを解決するための支援をおこなう役割を担っており、場合によっては、地域包括支援センターに繋げる手配もしております。貧困は、目に見えにくく、相談しにくい問題であり、また、相談することすら知らない方々がいらっしゃいます。当センターでは、困難な人を助ける、困難な状況に陥らないようにサポートをするために、一人一人との繋がりや各支援団体との相互協力を大事にし、まず「知ること」から始め、課題を解決する行動を起こして行きたいと思います。

閉会の辞:神山治之(フードバンクTAMA理事長)

本日はお忙しい中、多数の方々にお集まり頂き、大変ありがとうございました。NPO法人フードバンク山梨の米山理事長をはじめ、発表者の方々の貴重なお話を伺い、現状を再認識する事ができました。本日第2回シンポジウムを開催した事は、まだまだ小さな一歩に過ぎません。現場の話を聞く事で、皆様と思いを共有出来、大きな力になる事と信じて疑いません。少子高齢化、子供の貧困など、様々な問題が未解決のままです。未来ある子供達を地元や地域でサポートしながら大事に育てて行きたい その思いを胸に私共フードバンクTAMAは引き続き活動を邁進してまいります。皆様におかれましては、私共の活動にご賛同頂き、御助力を頂ければ幸いです。お天気の悪い中でしたが、フードドライブ商品も沢山集まりました。ありがとうございました。早めに各施設へお届けさせて頂きたいと思います。本日は 本当にありがとうございました。

<質疑応答>

Q1:(米山理事長への質問)食品企業の寄付を待っているのか、或はお願いに行っているのか?また、食品の種類として生ものは扱わないのか?
A1:食品企業を選んで、お願いしに行っているが、寄付の申出もある。生ものは保管できる場所や施設が無いので、原則、お断りしている。
Q2:(米山理事長への質問)支援する個人の貧困レベルの判断基準はあるのか?また、子供が対象とあるが、高齢者やホームレスの方々は対象としないのか?
A2:行政機関と協力しているので、その窓口からの連絡で対象を決めている。高齢者その他の方々には、市の窓口を紹介している。(緊急時は、市の担当者が、フードバンクに食品を取りに来る)
Q3:(佐々木さんへの質問)一人親世帯の支援対象の基準はあるのでしょうか?
A3:所得制限は無いが、子供が塾に行っているか否かを基準としています。
Q4:(佐々木さんへの質問)家庭教師もしているということですと、家庭の問題を見つけることもあるかと思いますが、その場合は、どう対処するのでしょうか?
A4:教師からは、その都度、指導状況の報告をしてもらうことになっていますので、そのような問題が見つかった場合は、行政へ連絡します。
C5:私は、学校のPTAの役員をしている者ですが、皆様の活動をお聞きして、感動致しました。PTAの会合の折にでも、本日の講演や発表の内容を、皆にも知ってもらうため伝えることに致します。

<アンケート結果及び参加者のコメント>

「今回のシンポジウムに参加されてどの程度満足されましたか」については、「大変満足した」が89%でした。また、「今後、このような会合に参加されたいですか」については、「参加したい」が52%、「できたら参加したい」とのご回答が38%でした。

■寄せられたご感想のいくつかをご紹介します。
・考えさせられることが非常に多くありました。持ち帰り、この活動のことを「知る」人を増やしていければと思っております。この先、微力ではありますが、関わらせていただきます。(女性・16歳)
・今回は息子が学校だったので一緒に参加できませんでしたが、子どもにも参加させたかったと思いました。「できる人ができる時にできることを」の言葉に感銘を受けました。(女性・45歳)
・本当に大切な取り組みだと実感しました。最近では学習支援や子ども食堂の他にも、子ども宅食というものも始まっているそうです。ますますフードバンクTAMAさんのような取り組みの需要が高くなっていくと思います。(女性・20歳)
・参加させていただき、フードバンク活動、貧困家庭問題に関心をもっている方は少なくないと感じました。勉強になりました。やはり実態を知ることがボランティア活動のエネルギーにつながると思います。またシンポジウムの開催を期待しています。(男性・67歳)
・今後、このシンポジウムが継続的に行われることを期待いたします。様々な立場の方の講演・報告は大変参考になります。(男性・54歳)

■ 各ご家庭から食品をお持ちくださり、大変ありがとうございました。
市内の児童養護施設等にフードバンクTAMAのスタッフが責任をもって届けさせていただきます。

2017/11/22